余所者-よそもの-【 3 】



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「今月もブッチでナンバーワン。女の子たちのおかげだなぁ」


此処はシトウの、とあるホストクラブ。

潤は、電子タバコを吸いながら、スマホ片手に満足げに笑っていた。


「今日はどの子が遊びに来てくれるんだっけかな」


来店のスケジュールを確認していると、座っているソファの後ろから、ひょっこりと顔を覗かせた男。


「おー、オーナー」

「順調だな?」

「おかげ様で」


この店のオーナー。

成績を褒められることにも、潤はもうすっかり慣れていた。


「お前さ、そろそろ自分の店持とうとか考えないの?」

「うーん」

「お前に一軒、店持たせてやってもいいんだけどな。でもお前、シトウの瑞生のダチだもんな」

「まぁ、店出すならアイツの金でやるけど……俺は当分いいかな」


潤は三度の飯よりも、女の子との駆け引きが大好き。

金も地位も、それには勝てない。


「まだまだ、女の子と遊んでたいし」

「店としては有難いけどね」


ふと、スマホに目を落とした潤の顔色が変わる。


「……まじか」


一言呟き、即座に立ち上がった。


「ごめん、オーナー。今日ちょっとフケるわ!」

「え?いや、お前今日、一番の太客から予約入ってんぞ!?」

「キャンセルで!」

「マジかよ!?何の用事だよ!」


「超……一大事……」


潤はそのまま、慌ただしく店を飛び出した。