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「今月もブッチでナンバーワン。女の子たちのおかげだなぁ」
此処はシトウの、とあるホストクラブ。
潤は、電子タバコを吸いながら、スマホ片手に満足げに笑っていた。
「今日はどの子が遊びに来てくれるんだっけかな」
来店のスケジュールを確認していると、座っているソファの後ろから、ひょっこりと顔を覗かせた男。
「おー、オーナー」
「順調だな?」
「おかげ様で」
この店のオーナー。
成績を褒められることにも、潤はもうすっかり慣れていた。
「お前さ、そろそろ自分の店持とうとか考えないの?」
「うーん」
「お前に一軒、店持たせてやってもいいんだけどな。でもお前、シトウの瑞生のダチだもんな」
「まぁ、店出すならアイツの金でやるけど……俺は当分いいかな」
潤は三度の飯よりも、女の子との駆け引きが大好き。
金も地位も、それには勝てない。
「まだまだ、女の子と遊んでたいし」
「店としては有難いけどね」
ふと、スマホに目を落とした潤の顔色が変わる。
「……まじか」
一言呟き、即座に立ち上がった。
「ごめん、オーナー。今日ちょっとフケるわ!」
「え?いや、お前今日、一番の太客から予約入ってんぞ!?」
「キャンセルで!」
「マジかよ!?何の用事だよ!」
「超……一大事……」
潤はそのまま、慌ただしく店を飛び出した。


