余所者-よそもの-【 3 】




「……あの」

「うん」


「どうして口で言ってくれないんですか」


一度書いたものを読み返すことなんてなかったから、こんなの気付けない。



「俺も思った。駄目だね、ちゃんと言葉にしないと」

「………」

「いろいろと」


はい。

……私も、そう思います。



私はノートを元の場所に戻して。

ごろん、とユキの腕の中に戻った。


「ユキさん」


目と目を合わせて。

口を開けば。



「「好き」」



今一番伝えたい言葉がふたつ、重なった。