余所者-よそもの-【 3 】



「ひとつ、聞いてもいいですか?」

「うん」

「どうして……外でシャワーを浴びて帰ってたんですか?」


ここだけが、まだ引っかかってる。


「お前が香水の匂いを嫌がるからだけど」

「……それでわざわざ?」

「うん。ノマケンの家で」

「なんだ……」


それにしても。

やっぱり、ひっかかる。


「私、香水の匂いが嫌だって、ユキさんに言いましたっけ?」

「………」

「さっきの、嫉妬が嬉しいってことも」


ユキが黙った。

そして。


「ごめん」


なんて謝るから、何事かと思ってしまう。


「この下」

「……ここ?」

「うん。ベッドの下の、ノート」

「………」


「見ちゃった」


ずっと密かに書き込んでいた、心のノートだ。