余所者-よそもの-【 3 】



ユキはとても大切そうに、私のことを抱いた。


身体の隅から隅までを確かめるように、優しく触れて。

私のどんな小さな反応も、追いかけてきた。

『理性が飛ぶ』なんて言っていたくせに。

私を悦ばせることに、夢中。


ただただ、とろとろになるまで、甘やかされた。


すると、今までどこに隠れていたのか。

私さえ知らなかった私が。

ユキに掬いあげられるように、奥底からどんどん飛び出してきて。


「もっと」とか。

「ほしい」とか。


ひとりでに溢れてきた欲を、言葉にして。

何かをこらえるような、切ない顔をするユキに差し出せば。


少しずつ、ユキの中に張り詰めていたものがほどけて。

ほどけるほど、ベッドの上で意地悪になった。


普段、囁き合わない言葉を交わして。

普段、誰にも求めないことを求めて。


まるで。

お互いがお互いの。

自分でも知らなかったところを、見つけ合うような。


そんな、長い夜だった。