ユキはとても大切そうに、私のことを抱いた。
身体の隅から隅までを確かめるように、優しく触れて。
私のどんな小さな反応も、追いかけてきた。
『理性が飛ぶ』なんて言っていたくせに。
私を悦ばせることに、夢中。
ただただ、とろとろになるまで、甘やかされた。
すると、今までどこに隠れていたのか。
私さえ知らなかった私が。
ユキに掬いあげられるように、奥底からどんどん飛び出してきて。
「もっと」とか。
「ほしい」とか。
ひとりでに溢れてきた欲を、言葉にして。
何かをこらえるような、切ない顔をするユキに差し出せば。
少しずつ、ユキの中に張り詰めていたものがほどけて。
ほどけるほど、ベッドの上で意地悪になった。
普段、囁き合わない言葉を交わして。
普段、誰にも求めないことを求めて。
まるで。
お互いがお互いの。
自分でも知らなかったところを、見つけ合うような。
そんな、長い夜だった。


