余所者-よそもの-【 3 】



「………」

ユキの指が、涙の一粒一粒を掬う。



どうしよう。

溢れて、溢れて、止まらない。


拭ってもらっても。

次から、次へと。


「ユキさん、私……」


その先は、言葉にならなかった。


ただ、涙だけが。

ずっと言えなかった何かの代わりみたいに、溢れてくる。


ユキはどこか嬉しそうな顔をして。

その涙を、ぱくりと食べた。


またひとつ。

またひとつ、零れても。


ユキが唇で掬っていく。

やがて交わしたキスは、涙の味。