余所者-よそもの-【 3 】



……きれい。


なりたいって、思ってた。

綺麗に、なりたいって。


だけど。

ユキが見てるのは。


今の、私。


この、身体の傷も。

私が好きになれない、自分も。


そのまま全部、抱きしめてくれる──……


「………」

目を閉じて。


ただ、ユキが私にくれるもの。

息ができないほどのキスを、受け止めた。


何度も、ユキの前髪が私のまつ毛に触れる。

吐息を零し、舌先から伝わる深い熱に浸りながら。


頬に触れるユキの指に、自分の指を絡めた。


「………」

「………」


すると。

ユキの指が、濡れていることに気が付いた。


なんで、濡れて……。


「………」

唇が離れ。

目尻の下を、ユキの親指がそっと撫でる。


頬に、水の滑る感触がした。


「あ……れ……」


ユキは、そっと微笑む。


「どうして……」


いつの間にか、私の両目から。



──ぽろぽろと、涙が零れていた。