……きれい。
なりたいって、思ってた。
綺麗に、なりたいって。
だけど。
ユキが見てるのは。
今の、私。
この、身体の傷も。
私が好きになれない、自分も。
そのまま全部、抱きしめてくれる──……
「………」
目を閉じて。
ただ、ユキが私にくれるもの。
息ができないほどのキスを、受け止めた。
何度も、ユキの前髪が私のまつ毛に触れる。
吐息を零し、舌先から伝わる深い熱に浸りながら。
頬に触れるユキの指に、自分の指を絡めた。
「………」
「………」
すると。
ユキの指が、濡れていることに気が付いた。
なんで、濡れて……。
「………」
唇が離れ。
目尻の下を、ユキの親指がそっと撫でる。
頬に、水の滑る感触がした。
「あ……れ……」
ユキは、そっと微笑む。
「どうして……」
いつの間にか、私の両目から。
──ぽろぽろと、涙が零れていた。


