余所者-よそもの-【 3 】




「どうして……」


思わず、口から漏れた。


何を尋ねたかったのか。

自分でも、わからない。


なんで、傷痕にキスをするんだろう。


好きな人に。

ユキに見られるのが、あんなに怖かったのに。


嫌じゃないの?


どこかが、痛い。

どうしようもなく、苦しい。


どうして、こんなにも。

大切にしてくれるんだろう。


「………」

私は、腕を引いた。

身体の上にいるユキを引き寄せ、胸の前で抱きしめた。


温かくて、優しい。

抱きしめても、まだ足りない。


……好き。

ユキさんが、大好き。