じれったい熱に、息を大きく吸い込む。
ユキは唇を離し、私の首筋に手を添えた。
私の呼吸に合わせるように、吐いた息と一緒に手が下っていく。
首筋から、胸元まで。
もう、その指先がどこに行くのか、わかった。
胸の上にある、もう一つの根性焼き。
「………」
ユキはじっと視線を注いで。
指先で、形を確かめるみたいに、触れる。
一度だけ私の目を見てから。
「………」
眉間に皺を寄せて。
傷痕へ、静かに視線を戻す。
……胸が、痛い。
不思議。
なんで、ユキの指先は。
私の傷口を、優しくこじ開けていく。
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