「………」
ユキの腕も、キスも、安心する。
なのに。
どうしたって込み上げてくる、不安。
「ユキさん」
「うん?」
「………」
私の身体の傷、気持ち悪くないですか。
嫌じゃないですか。
言葉にしなくちゃいけない。
でも、やっぱりちょっと怖い。
「かぁこ。……怖い?」
すると、そのまま尋ねてきたものだから。
私は一瞬、自分の心の中を覗かれたのかと思って、ギクリとした。
「怖く、ないです」
怖い気持ちはある。
でも、ユキが怖いんじゃない。
今、私が怖いのは。
目の前の、ユキに嫌われてしまうこと。
「お前は、いつもそう」
「………」
「よく、我慢をする」
隠したものを、見つけられてしまった気がした。
でも、ユキの顔はとても穏やかだ。
私の目尻を、親指で撫でて。
「………」
「………」
視線を、ゆっくりと私の身体に向けた。


