ユキは、額から頬まで手を滑らせて。
目尻を、親指でそっと撫でた。
「かぁこ」
「………」
頬に触れたままの手に、自分の手を重ねる。
縋るように、ぎゅっと、握った。
「他のも、見せて」
透き通った瞳が、まっすぐに私を見ている。
私も、目を逸らさなかった。
「………」
「………」
ゆるゆると、握っていた指の力を抜く。
離れていくのが、怖くて。
指先だけを残すように、ユキの手首へ。
そのまま、腕をゆっくり辿っていく。
やがて、指先が離れた。
「………」
下ろした両手で、自分のシャツを掴む。
ユキから目を逸らさず。
少しだけ、息を吸って。
──……脱いだ。


