余所者-よそもの-【 3 】



ユキは、額から頬まで手を滑らせて。

目尻を、親指でそっと撫でた。



「かぁこ」

「………」


頬に触れたままの手に、自分の手を重ねる。

縋るように、ぎゅっと、握った。



「他のも、見せて」



透き通った瞳が、まっすぐに私を見ている。

私も、目を逸らさなかった。


「………」

「………」


ゆるゆると、握っていた指の力を抜く。

離れていくのが、怖くて。


指先だけを残すように、ユキの手首へ。

そのまま、腕をゆっくり辿っていく。


やがて、指先が離れた。


「………」


下ろした両手で、自分のシャツを掴む。


ユキから目を逸らさず。

少しだけ、息を吸って。



──……脱いだ。