余所者-よそもの-【 3 】



「………」

傷にそっと触れる、ユキの指の感触。


変だ。

傷を負ったのは、もうずいぶん前なのに。


なんで、今更。

ズキズキと、傷痕が疼きだすんだろう。


ユキが傷痕に触れるたび。

とっくに塞がったはずの傷口が、開くみたいに。


じわじわ、じわじわ。

鮮やかな、痛みを感じる。


逃げ場のない、車内。

動き続ける、車のワイパー。

綺麗な、雪景色。

ホワイトクリスマス。

誕生日。


彼は私に、死ねって言った。


「……痛かっ……た」


「……うん」

「………」


「とっても、痛いね」