余所者-よそもの-【 3 】



「いやだ……」


ユキのそれは、ほとんど吐息だった。

溜息交じりの、沸き立つような声。


「俺は……お前と離れない」

「………」


「離れるくらいなら。もう、お前に触れなくて、いい」


くっついたままの、額と。

たどたどしいユキの言葉たち。


「……そう、思ってたのに」

「………」

「まただ……」


ユキが、今にも泣き出してしまうんじゃないかと思った。


「また、『まちがえた』」


私の右手と。

ユキの左手。


繋がったままの手。

ユキは、悔しそうにぎゅっと握りしめた。