余所者-よそもの-【 3 】



やがて。

「………」

コツン、と合わさった額。

ようやく離れた、唇。


「は……っ」

息を吸う。

足りない。


何度吸っても、胸が苦しい。


すぐ目の前に、ユキの顔があった。

苦しそうに寄せた眉は、そのまま。

薄く開いた唇から、熱い吐息が落ちてくる。


「………」

ユキも、息が乱れてる。


伏せられていた目が、ゆっくりと開き。

潤んだ瞳が、真っ直ぐに私を捉えた。


「……っ」

合わさった視線。

やっぱり、深く傷ついているその瞳に。


ただでさえ苦しい胸が、もっと息苦しくなった。