余所者-よそもの-【 3 】




息が……できない。


「……っ、ユ、……」


ユキさん。

ちょっと、待って。


「………」

言葉は、舌の根っこごと奪われる。


薄目で見上げた、ユキの顔。


寄せられた眉。

熱っぽく伏せられた瞳。


まるで、どこかが痛いみたいに。

時折、ぐっと瞼を閉じて。

「………」

また、角度が変わる。


苦しい。

顔を逸らそうとしても、顎を掴まれて、逃げられない。


息がしたくて、胸を押す。

その手も、すぐに捕まった。


手首を取られ、壁に押し付けられて。

そのまま大きな手が、手のひらまで滑ってくる。


指が、絡み合って、

「……っ」

腰が、引き寄せられる。