余所者-よそもの-【 3 】



「………」

なんで?

いつ、帰ってきたの?


どこも、灯りなんてついてなかった。

私が家に帰ってからも、物音一つしなかった。


「……ユ」

ユキさん。

私は、開きかけた口を止めた。


ユキは動かない。

いつもみたいに、『かぁこ』も『おかえり』も言わない。


俯いた顔に、表情は見えない。

何を思っているか、わからない。


……怖い。

間違えたくない。


「………」


私は部屋の入口に突っ立ったまま。

両手をお腹の前で合わせて、きゅ、と握りしめた。


「ごめんなさい……」


声が震えた。

ユキの手が、ピクリと反応したのが、視界の端で見えた。