「………」
なんで?
いつ、帰ってきたの?
どこも、灯りなんてついてなかった。
私が家に帰ってからも、物音一つしなかった。
「……ユ」
ユキさん。
私は、開きかけた口を止めた。
ユキは動かない。
いつもみたいに、『かぁこ』も『おかえり』も言わない。
俯いた顔に、表情は見えない。
何を思っているか、わからない。
……怖い。
間違えたくない。
「………」
私は部屋の入口に突っ立ったまま。
両手をお腹の前で合わせて、きゅ、と握りしめた。
「ごめんなさい……」
声が震えた。
ユキの手が、ピクリと反応したのが、視界の端で見えた。


