余所者-よそもの-【 3 】



玄関のスイッチを押して、明かりを付けながら廊下を進む。


クローゼットのある部屋に行き。

ジャケットを掛けて、鞄を置いて。


「………」

スマホを握りしめた。

……ユキへのメッセージの返信が、まだできていない。


『今日も帰りは遅くなりますか?話したいです』

『わかった』


話は聞いてくれる。

でもそれが、何時なのか。

もっと言えば、今日なのか、明日なのかもわからない。


私はありがとうのリアクションスタンプだけを返して、スマホを閉じた。


いいや。

ユキに会えるのなら。


今日も、明日も、寝ずに待っていればいい。