余所者-よそもの-【 3 】



リンコのお酒を用意しようと、手に持ったままのスマホをカウンター台に置いた。


「……あ」


画面を見て、凍り付く。


『今日も帰りは遅くなりますか?話したいです』


メッセージが、送信されてしまってる。

置くときに、指が当たっちゃったんだ。


遅くなるってトウジから聞いたばかりなのに。

メッセージを取り消そうとしたけれど、ちょうど既読マークがついてしまった。


遅かった……。

慌ててメッセージを作成する。


『ごめんなさい。まちがえ

そこまで打ったところで、ユキから返信が届いた。


『わかった』

それだけ。


「カナコ?」

「すみません、すぐに用意します」


リンコにお酒をつくり、少しお喋りをしてから。


トウジの運転する車で、マンションへと帰った。