余所者-よそもの-【 3 】



スマホを手に取り、ユキ宛てにメッセージを作成した。


『今日も帰りは遅くなりますか?話したいです』

送信ボタンを押す指が、ピタリと止まる。


お前の顔なんてもう見たくない。
話なんてしたくない。
連絡なんてしてくるな。

もし、そんな風なことを言われたら。

そう思うと、なかなかメッセージを送ることができない。


「………」

怖い。


するとそこで、入口から足音が聞こえてきた。

……ユキさん?


パッと顔を上げた。


入ってきたのは、リンコとトウジだった。


「カナコ、お疲れさま」

「カナコちゃん、今日送ってくよ。ユキさん今日も遅くなるって」


今日も、ユキに会えない……。


「ありがとうございます」

「アタシ、一杯だけ飲ませて」