余所者-よそもの-【 3 】



ある日の朝方。

野間は仕事終わり、AnBarに一人立ち寄った。


こんな時間だが、今日は無性に酒が飲みたくなった。

カナコはもう帰っている時間。

誰か相手になってくれる人がいればいいな。


「おーノマケン。おっつー」


いた。


「潤さん、乙っす」


野間はサーバーからビールを注ぎ入れると、潤の座るカウンターチェアの隣に腰かけた。

潤とグラスを合わせて、乾杯する。


「どうだ、街は」

「順調っす。当初思ってたより混乱が少ない。ユキさんが上手く立ち回ってくれてます」

「それはよかった」


野間はビールをグイ、と煽った。