ある日の朝方。
野間は仕事終わり、AnBarに一人立ち寄った。
こんな時間だが、今日は無性に酒が飲みたくなった。
カナコはもう帰っている時間。
誰か相手になってくれる人がいればいいな。
「おーノマケン。おっつー」
いた。
「潤さん、乙っす」
野間はサーバーからビールを注ぎ入れると、潤の座るカウンターチェアの隣に腰かけた。
潤とグラスを合わせて、乾杯する。
「どうだ、街は」
「順調っす。当初思ってたより混乱が少ない。ユキさんが上手く立ち回ってくれてます」
「それはよかった」
野間はビールをグイ、と煽った。


