余所者-よそもの-【 3 】



「………」

さて、と顔を上げる。


顔を真っ赤にして裸同然の女を凝視しているバン。

情けない姿で床にへたり込んでいる、東の女帝。


野間は立ち上がり、女の前で目線を合わせるように屈んだ。


「……なんなの、あの男」

「一からシトウを創り変える男です」

「変よ。おかしい。どう考えても街の仕切りには、私の力が必要なはずよ」


野間は「はあ。」と溜息を吐いた。

まぁ、この女にはわからないか。


「この街の仕切りにおいて。あの人が大切にしているものは、ただの一つだ」

「……なに」

「ナイショっす。でも、」


野間はその声を一段低くして言う。



「お前じゃないことは確かだ」