女の手が、ユキの膝を撫でるように触れる。
「納得がいかない。だから、ゆっくり話がしたいんです」
その手はゆっくりと、腿の上を辿り。
そして、内側へ。
「契約する上で、ここじゃ言えない話があるの」
ぴったりとユキへ自分の身体をくっつけ、耳元に唇を寄せる。
「2人きりに……なりたい」
するとユキが顔を上げた。
「バン」
「……えっ、は!なんですかっ?」
「契約書破け」
ユキはテーブルの上の契約書を、顎で指した。
バンは目の前で繰り広げられる色仕掛けに、顔を真っ赤にさせたまま。
「破く……?」
何言ってるんだ?と、ぽかーんと口を開けた。


