余所者-よそもの-【 3 】



女の手が、ユキの膝を撫でるように触れる。


「納得がいかない。だから、ゆっくり話がしたいんです」


その手はゆっくりと、腿の上を辿り。

そして、内側へ。


「契約する上で、ここじゃ言えない話があるの」


ぴったりとユキへ自分の身体をくっつけ、耳元に唇を寄せる。


「2人きりに……なりたい」


するとユキが顔を上げた。


「バン」

「……えっ、は!なんですかっ?」


「契約書破け」


ユキはテーブルの上の契約書を、顎で指した。


バンは目の前で繰り広げられる色仕掛けに、顔を真っ赤にさせたまま。

「破く……?」

何言ってるんだ?と、ぽかーんと口を開けた。