余所者-よそもの-【 3 】



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ネオンの灯りの眩しい、夜の街のゴールデンタイム。


野間とユキの二人は、シトウのメインストリートを歩いていた。


「ユキさん」

スマホに目を落としていた野間。

画面の光に照らされた顔を上げる。


「なに?」

少し前方を歩いていたユキが、ちらりと後ろを振り返った。


「『私は瑞生の女』」


「は?」

「そう名乗る女が絶賛増殖中なんですが」


野間のスマホに表示されているのは、街の連絡網。

相変わらず要領を得ない垂れ流しのチャットの中から、かねてから気になっていた事案をピックアップしてユキに伝えた。


一躍シトウ一番の権力者に昇りつめたユキ。

その男と深い仲だと嘯(ウソブ)き、その威光を利用しようとする。

そんな、あさましい女が街に湧いている。


「だから何?」


興味のなさそうなユキ。

野間はこの瞬間に、この事案は自分で処理するものだと理解した。


ユキは頭の回転が恐ろしく早い。

一言、二言。
事実を耳に入れれば、自分が出るべきものか、そうでないものかをすぐに振り分ける。


ユキが拾わなかったものは、野間が拾う。

最近では、そんな役割分担が自然とできつつあった。