その日も、ユキは帰りが遅かった。
私はマンションに帰り、シャワーを浴びた。
頭の中のモヤモヤを洗い流すように。
「………」
ユキが私に、キスを……それ以上のことを求めてこないのは、なんでだろう。
触れてはくるのに、ベッドで一緒に眠るのに。
『ユキには女がいっぱいいる』
私に、女としての魅力がないから?
『まちがえた……』
ユキは、私の肌に触れたとき。
何を間違えたって思ったんだろう。
──誰の肌と……間違えたんだろう。
「………」
ユキはたまに、外でシャワーを浴びて帰ってくる。
ユキに夢中の女が、外にはたくさんいる。
でも。
ユキは私に『好き』って言ってくれた。
大切にされてる。
でも、でも。
私は、女として求められてない。
「ユキさんは……どうして……」
ダメだ。
考えれば考えるほど、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。


