余所者-よそもの-【 3 】



私はその日も街に出た。

日中のメインストリートには、人だかりができている。


誰かが喧嘩してるみたい。

もしかして、ユキかな。


少し気になって、集まった野次馬の最後尾に立った。

人がいっぱいで、騒ぎの中心は目に見えない。

だけど、ざわざわと騒がしい周囲の声が状況を教えてくれる。


「シトウ対シトウだって」
「反瑞生派がまた暴れてるってさ」


中で喧嘩してる人が誰なのかは、わからない。

もう少し声を拾わないと。


けれど、どうしたことか。

私の耳は、黄色い女性の声を細かに集めだした。


「瑞生さん来ないかな」
「カッコいいよね。超美形」
「彼女いるのかな?」


相変わらず、ユキはモテる。


「彼女もセフレもいっぱいらしいよ」
「来るもの拒まず系?」
「じゃあ私も頑張ってみようかな」

「私、何回かヤったことある」


……え?