余所者-よそもの-【 3 】



あくる日の朝。


「ユキさん」

寝不足らしいユキ。

いつもはアラームで起きるのに、珍しくなかなか起きない。


「ユキさん。ユキさん」

ユキの肩をぽんぽん、と優しく叩いて声をかける。


目を深く閉じたまま。

ユキの手が、ゆっくりと腰に回ってきた。


起きたかな?


「え……」

寝巻にしている、緩いトレーナー。

その中に、す、と差し込まれた手が、腰から背筋を直接なぞってくる。

……くすぐったい。


たまらず「んっ」と声を漏らすと。


「………」

ユキの目がバチっと勢いよく開いた。

そして、なにやらバツの悪い顔をして、


「まちがえた……」

そう呟いて、飛び起きた。


「………」


なにを……間違えたの?


そう聞こうと思った頃には、ユキはもう慌ただしく支度を始めていた。