余所者-よそもの-【 3 】



「お前って、瑞生の女?」

「………」

「どうなの?」


言っちゃダメな気がして。

私は目の前に立つ男から顔を逸らし、その横を通り過ぎようとした。


けれど、ガッ、と掴まれた二の腕。

間違いなく、ユキをよく思ってない人だ。


「放して」

「別になんかしようってんじゃねーよ。聞きてーだけ」

「………」


「瑞生の女っつーヤツがいっぱいいてよぉ」

「………」

「どれが本物だ?」


なにそれ。

そんなの、知らない。


私は腕を振り払った。

走って逃げようと思った。


でも。

「待てって。教えてほしいだけだって」

背中を掴まれ、動けない。