余所者-よそもの-【 3 】



夜の街のメインタイムより少し前。

まだ薄く夕日の残る路地。


私は買い出しに出ていた。

今日の夜ごはんは、千景のリクエストでカレーライス。


千景はあまり野菜が得意じゃないけれど、カレーなら何を入れても食べる。

具だくさんのカレーにしよう。

恵西(エニシ)で、野菜をはじめとした食材を買い込んだ。


「少し買いすぎたかな……」


手に食い込む袋を持ち直した時だった。

──ドン、と肩がぶつかった。


「……すみません!」

慌てて謝ると、目の前にはガラの悪い男の人。


「………」

睨みつけてくるあたり。

あまりいい予感がしない。


「お前ってさ」

思わず身構えた。


「AnBarってとこにいる女だよな?」

「………」


何も答えない私。

男は奥歯を噛み締め、ぴくぴくとこめかみを動かす。