余所者-よそもの-【 3 】



ユキの大好きな香りが濃くなる。

背中に回った手。

引き寄せられた腰に、距離が詰まる。


顔が、近い。

ドキドキと煩い心臓。


目を閉じれば。


「………」

首筋への、キス。


ぎゅっと抱きしめて、

「おやすみ、かぁこ」


ユキは離れ、ピ、と操作したリモコンで照明を落とす。


「……おやすみ、なさい」


暗闇に、私の声だけがぽつんと響いた。

ドキドキと高鳴っていた心臓が、しょんぼりと静かになる。


ユキは、これ以上私に触れない。

唇へのキスも、告白からこの一ヵ月、一度もない。


私はそれが少し、寂しかった。