それから、日付が変わって深夜二時頃。
仕事終わりのみんなが、夜食を食べに戻ってきた。
とりとめのない話をしながら、ご飯を食べて、少しのお酒を飲んで。
「かぁこ、帰ろう」
私はユキと手を繋いで、マンションへ帰る。
ユキが取るのは、いつも私の右手。
指と指を絡ませて、静かに歩く。
車で帰ることもあるけれど、最近は徒歩が多い。
なんでかは聞いてないけど、私もユキと話しながらゆっくりと帰るこの時間が好き。
ユキもそうだったらいいな。
「明日のご飯、何にしよう」
「うーん」
お前のつくるものなら何でもいいよって言ってたユキは、一緒に献立を考えてくれるようになった。
「魚が食べたい」
魚か。
露天街にある市場にでも行って、新鮮なお魚を見てこよう。


