余所者-よそもの-【 3 】



「どうした?」

「この間教えてもらった入力って、どこからできるんでしたっけ?」


尋ねれば、一歩距離を詰めたユキ。


「見てて」

私の持つマウスに、大きな手が重なる。

「ここ」

ユキの息が、耳にかかる。


「………」


カチ、カチカチ。

マウスの操作音に、目の前の画面が切り替わる。


……しまった。

ドキドキしている間に、お手本の操作が終わっちゃった。

ちゃんと見れてない。
どうしよう。


「わかった?」

「もう一回……」


申し訳ない。

そんな風にお願いをすれば、すぐ隣で喉ぼとけがくっと上下する。


「いいよ」

ユキは呆れたりせずにもう一度教えてくれて。

最後は頭の上を撫でて、「行ってくる」と出かけて行った。