一般客の入らない店。
みんなが一通りの食事を終えてしまえば、私は退屈。
なので。
「……よいしょ」
カウンターの上に出した、ノートパソコン。
私はパソコンを使って、ユキのお手伝いを始めた。
書類の作成とか、経費の打ち込みとか。
簡単な作業ばかりだけど、これが結構楽しい。
「カナコさん、ごちっす」
「ママ行ってくるー」
ぞろぞろと出口に向かっていく、残りのみんな。
野間、千景、サンコン、デック、バン。
それから、ユキ。
もう街に戻っちゃうのか。
「ユキさん……」
私が座っているカウンターチェアの後ろに立ったユキに、困り顔を向けた。


