余所者-よそもの-【 3 】



「カナコさん、乙っす」

「野間くん。お疲れ様」


次は野間がやってきた。


「あ、今日は唐揚げがある。ラッキー」

「あれ?ユキさんは?」

「もう少しで来るっすよ。外で一本だけ電話するって」


野間は基本、ユキと行動を共にしている。


私は帰ってきてすぐ、一度尋ねた。

『野間くんは、シドには着いていかないの?』


野間は、迷う様子もなく答えた。

『はい。僕は紫藤さんと同じくらい、このシトウの街が好きなんで』


だけど、シトウの街だけが理由でもなさそう。


『ユキさんがどんな風に街を創り直すのか、僕は楽しみなんです』

こうも言っていたから。


「ノマケン」

「あ、ユキさん。どうでした?」

「話まとまった」

「ああ、よかった。さすがっすね」


野間の後ろには、いつの間にかユキが立っていた。


最近、ユキは野間のことを『ノマケン』と呼ぶ。

野間もユキのことを『ユキさん』と呼んでいるあたり。


私がシドのところにいた間に、二人はずいぶん信頼関係を築いたのかなと思う。