余所者-よそもの-【 3 】




「かぁこ」

「はい」


「俺んち、また散らかってる」

「……ですよね。わかります」


「それで。俺たぶん、結構嫉妬する方なんだと思う」

「……どうしたんですか、急に」

「でも、もうお前を怒らないように気を付けるから」

「は、はあ……」


「あと」

「なんですか?」


「今日は俺、我慢してベッドで寝るよ」

「我慢って……ちゃんとベッドで寝てください」

「うん。お前と一緒に」



帰り道。

コロコロと話題の変わる、ユキの話。


部屋のこと。

前に怒ったこと。

一緒に眠ること。


どれも、私がずっと気にしていたことばかり。


突然どうしたんだろう。

よくわからないまま、ひとつひとつ相槌を打つ。


……不思議。

まるで心の内を読まれたようなユキの言葉に、私は安心した。



そうして。

私は、帰りたい場所へと、帰った。