余所者-よそもの-【 3 】



「ドジ」

駆け寄ってきたユキ。


私の前に屈んで。

迷うことなく、手を差し出した。


「………」

私はその手をじっと見た。


大きくて、すらりと伸びた長い指。

優しい手のひら。


その手に、自分の手をそっと重ねる。

顔を上げれば、ユキは目を細めた。


「かぁこ。帰──……」

ぐっと引っ張られる手に、逆らうように抵抗する。

お尻を地面につけたまま、踏ん張った。


「ユキさん」


ユキは少し不安げになって、私の顔を覗き込む。


どうした?

そう、私の声を待っているようだった。