「………」 私は、小さくなっていくシドの背中をずっと見つめていた。 多夜とアオイ。 二人に向かって真っ直ぐに歩いていく、その……大きな背中。 ──『おい。生きてるか』 初めて出会った日。 シドは私にそう声をかけた。 ……シド。 私……。 「……っ」 胸が詰まって、服の上から掴む。 ……生きてる。 私は今、シドに生かされて、生きてる。 ──『生き直して、みせる』 だから。 シドも、生きて──……