余所者-よそもの-【 3 】




紫藤のその問いに。

瑞生はかったるそうに、首の後ろを掻いた。


「さぁ。俺が欲しいのはコイツだけだ」

「答えろ。女の為に獲った街を、どうするつもりだった」


瑞生の瞳が、カナコへ移る。

ゆっくりと瞬きをしてから、紫藤へ視線を戻した。



「別に、どうも。もうコイツが悲しむことのない街にするだけだ」



紫藤はわずかに目を見開いた。

そして、ふっ、と鼻で笑う。


「馬鹿だなお前」

「………」

「コイツは俺みたいなクソ野郎も放っておけねぇほどの、お人よし」

「ああ」


「コイツが悲しまない街……そんなモン、ただ街の馬鹿野郎共を背負うより、何より難しい」

「そうかもな」