余所者-よそもの-【 3 】




「………」

「………」


サク、サク。

サク、サク。


瑞生との距離が、少しずつ縮まっていく。


──やがて。

紫藤はカナコの手を引いたまま。


瑞生の正面に、静かに、立った。


「………」

「………」


二人の視線が、ぶつかる。


紫藤の、深い夜のような漆黒の瞳。

瑞生の、ガラス細工のように透き通った瞳。


互いに目を逸らさないまま。

紫藤は、カナコの手を、そっと手放した。



「お前、なんでシトウに抗争を仕掛けた?」


瑞生はゆっくりと口を開く。


「お前から、コイツを守るため」

「シトウ獲って、どうするつもりだった」