余所者-よそもの-【 3 】



「カナコ」

「……なに?」


紫藤はカナコの手を取り。

──大きく一歩、踏み出した。



──『シドは、シドの為に、生きなきゃダメだ』

「今度こそ、助けてやる」



──『私は、私の為に、生きてるだけだから』

「お前は。お前の生きたい場所で、好きに生きろ」



──『シドに、生きててほしいから』

「もう、俺にとらわれるな」



──『今ほしいのは……シドの、元気!』


「俺は、生きる」

「でも、シドはまだ……」


「生き直して、みせる」