「カナコ」 「……なに?」 紫藤はカナコの手を取り。 ──大きく一歩、踏み出した。 ──『シドは、シドの為に、生きなきゃダメだ』 「今度こそ、助けてやる」 ──『私は、私の為に、生きてるだけだから』 「お前は。お前の生きたい場所で、好きに生きろ」 ──『シドに、生きててほしいから』 「もう、俺にとらわれるな」 ──『今ほしいのは……シドの、元気!』 「俺は、生きる」 「でも、シドはまだ……」 「生き直して、みせる」