余所者-よそもの-【 3 】



多夜の言葉が、脳裏によぎる。


──『もう、背負わせない』

──『もう、立ち続けなくていい』

──『ただの、紫藤 怜だ』


あの日。

俺は、コイツを自分のものにはしなかった。

自分で背負おうとも、しなかった。


「なんで……俺は、お前を。瑞生に預けちまったんだ……」


瑞生に世話を寄こさなければ。

コイツと瑞生が出会うこともきっとなかった。


金も、食いぶちも。

いくらでも用意してやれたはずだ。


それなのに。

なんで俺は、コイツを遠ざけた──……