余所者-よそもの-【 3 】



だから。

「俺は、あの日……お前を助けてぇと思った」

「……シド?」


そうだ。

俺はお前を、助けたかった。


弱々しい身体で。

弱々しい声で。


──『人生やり直します』

そう、力強く訴えてきたお前を。


「俺が、生かしてぇと、思った」

「………」


生かしたい。

そのために。


──『お前、この女、預かれ』


どうしてか、俺は。

あの男……瑞生に、コイツを預けた。


「なんでだ……」


なんで、俺は。

生かしたいと思ったコイツを、自分で背負わなかった?