余所者-よそもの-【 3 】



歩き続けて十数分。

軽快なチャイムとともに、コンビニへ足を踏み入れた。


明るい店内。

そのままデザートコーナーへ向かう。


「何のケーキにしよう。シドも食べる?」

「いや」

「ケーキ嫌い?」

「嫌いじゃねぇが」


コンビニにホールケーキはない。

一切れか、もしくは二切れがセットになったケーキしか置いてなく、種類も少ない。


「食いたいモン選べよ」

「うーん。じゃあこれ」


カナコはやっぱり、二切れ入ったショートケーキを選んだ。

一切れならもっといろんな種類があったのに、迷うことはなかった。


「あとなんだ、これを特製にすればいいんだろ」

「チョコレートプレート?」


そんなものはここに売ってない。


紫藤は板チョコを手に取って、棚に戻した。

これじゃ味気ないか。