コンビニに向かう途中。
赤色信号が点滅を続ける、大きな交差点を渡った。
カナコはふと、足元を見る。
「ねぇシド、覚えてる?ここ……」
「ああ。お前を拾ったとこだな」
ここは、三年前。
紫藤と初めて出会った場所。
シトウの隅っこ、静かな交差点。
「シドって、ずっと今のマンションに住んでるの?」
「いや。あそこは多夜が勝手に借りた。療養用らしい」
「そうなんだ。てっきり家が近かったのかと思った」
「俺の家は、アレ」
紫藤は交差点のすぐ目の前、大きなマンションを指さした。
カナコの予想は、当たっていた。


