余所者-よそもの-【 3 】



部屋に戻った紫藤は、ダウンジャケットを手に取った。


「お前も上着取ってこい」

「え、いや……何しにコンビニに……」

「ケーキでも買えばいいだろ」

「明日にしようよ」

「どうせ眠れねぇし」

「それにコンビニ……ちょっと遠いよ?」


わざわざ今行かなくても。

そんなカナコを振り返った紫藤は、まるで聞く耳を持つ気のない顔だった。


「誕生日プレゼント。お前は俺の元気が欲しいんだろ?」

「……うん」

「だったら証明してやる。行くぞ」