余所者-よそもの-【 3 】



──時刻は日付の変わった、深夜。

シトウ郊外、マンション。


カナコはベッドの上で横になりながら、メッセージの作成画面を開いていた。

宛先は、ユキ。


文字を打っては消し、打っては消し。

繰り返して。


最後は空白になったメッセージを、何も送信しないまま閉じた。


ベッドの下では、布団を敷いて眠るアオイ。

起こさないように、音を立てないよう気を付けて部屋を出る。


ダイニングを通り過ぎ、その奥。

カナコはベランダに出た。


雪が、降っていた。


「……綺麗」


誰に聞かせるわけでもなく、そう呟くと。

後ろの掃き出し窓が開く音に、振り返った。


「……ごめん。起こしちゃった?」

「いいや。起きてた」


紫藤がカナコの隣に立つ。

寒そうに肩をすくめた。