交差点のド真ん中。 真っ白な雪の上。 この気候の中、あまりにも無防備な素肌。 信じられないくらいの薄着でそこに落ちている、女。 遠目から見て、血が出ていた。 俺はしばらく様子を窺っていた。 きっと厄介な女に違いない。 いつもの俺なら、平気で無視をする。 それでも。 車を降りて、雪を踏んだ。 近づけば近づくほど、怖くなった。 だって、俺にはこんなにも冷たい雪を。 その女は、温かそうに浴びていた。 触れると、自分の何かが壊れてしまいそうで。 いつまで経っても前に進めない。