余所者-よそもの-【 3 】




”買ってきてくれた洗剤 いつものと違う”

”服の匂いが変わっちゃう 嫌だな”

”今の匂いがすき”


”ユキさん 香水の匂いがした 誰だろ”

”嫌な気持ち”


”リンコさんが前に言ってた”

”ユキさんにたくさん女がいるって 本当かな”


「……アイツ、いい加減なことを」



”ユキさんモテるから”

”私も綺麗になりたいな”


「俺、お前にしか興味ないよ」



”寝るとき ユキさん 私の手にぎる”

「………」


ユキは自分の左手を見つめた。


頭の中で、カナコの小さな右手と繋いだ。

ふわふわと柔らかな彼女の手の感触と、優しい温もり。


カナコはよく、繋いだ手をじっと見てから、上目遣いになってユキの顔を窺う。



”汗かかないように 必死”

「コッチは、我慢に必死」