余所者-よそもの-【 3 】




”ユキさんは どうして片付けができないんだろ”

”ものすごく部屋が散らかってる”

”何度もなおす場所 言ってるのに”



その文字に、ユキは自分の散らかった部屋を見渡した。


「なんでだろ」

ユキは目を細めた。


「何度も、お前に怒られたいのかな」

ぷくっと頬を膨ませた、カナコの顔を思い出した。



”千景が勝手に家の合鍵を作った ”

”千景を怒ったら ユキさんが私を怒った”

”なんで怒ったかわからない 怒られて悲しい”


「ただの嫉妬だ」



”変なの 私の気持ちは 嬉しい”

”もしかしたら嫉妬かも そうだったらいいな”


ユキは目を丸めた。

あんなみっともない嫉妬が、どうして嬉しいになる?



”ユキさん ベッドで眠ってくれない 困った”

”ソファで寝ると身体が痛いと思う 心配”


「困らせてたのか」



”一緒に寝てくれた”

”匂いかな 安心する”

”ユキさんがいると すぐ眠れる ふしぎ”


ユキは目の前のベッドに目をやった。

腕の中にいるカナコの温もりを思い出した。


「俺はお前がいると、なかなか眠れない」