”ユキさんは どうして片付けができないんだろ”
”ものすごく部屋が散らかってる”
”何度もなおす場所 言ってるのに”
その文字に、ユキは自分の散らかった部屋を見渡した。
「なんでだろ」
ユキは目を細めた。
「何度も、お前に怒られたいのかな」
ぷくっと頬を膨ませた、カナコの顔を思い出した。
”千景が勝手に家の合鍵を作った ”
”千景を怒ったら ユキさんが私を怒った”
”なんで怒ったかわからない 怒られて悲しい”
「ただの嫉妬だ」
”変なの 私の気持ちは 嬉しい”
”もしかしたら嫉妬かも そうだったらいいな”
ユキは目を丸めた。
あんなみっともない嫉妬が、どうして嬉しいになる?
”ユキさん ベッドで眠ってくれない 困った”
”ソファで寝ると身体が痛いと思う 心配”
「困らせてたのか」
”一緒に寝てくれた”
”匂いかな 安心する”
”ユキさんがいると すぐ眠れる ふしぎ”
ユキは目の前のベッドに目をやった。
腕の中にいるカナコの温もりを思い出した。
「俺はお前がいると、なかなか眠れない」


