余所者-よそもの-【 3 】



今日は、クリスマス。


高校時代、初めてできた友人。

コタコから、最後の手紙を受け取った日。


引き出しの奥に大切にしまってある、黄色い封筒を手に取った。


「………」

この手紙を開く前の。

潤の無理したような明るい声を思い出す。


──『いきなり手紙とか。なんか、クリスマスプレゼントみたいだな』


封筒の中に閉じ込められた、一枚の便箋を取り出した。


『酷いことを言ってごめんね。
 友達になってくれて、ありがとう』


いつ、何度開こうが。

その文字は変わらない。


いつまで経っても、続きを描くことはない。

──コタコの手紙。


「………」

ユキの肩が、ゆっくりと落ちた。


その拍子。
便箋が、ユキの指先からするりと逃げた。


一枚の紙は、ひらひらと舞うように床へと下りて。

やがて、ベッドの下へと滑り込んだ。