今日は、クリスマス。
高校時代、初めてできた友人。
コタコから、最後の手紙を受け取った日。
引き出しの奥に大切にしまってある、黄色い封筒を手に取った。
「………」
この手紙を開く前の。
潤の無理したような明るい声を思い出す。
──『いきなり手紙とか。なんか、クリスマスプレゼントみたいだな』
封筒の中に閉じ込められた、一枚の便箋を取り出した。
『酷いことを言ってごめんね。
友達になってくれて、ありがとう』
いつ、何度開こうが。
その文字は変わらない。
いつまで経っても、続きを描くことはない。
──コタコの手紙。
「………」
ユキの肩が、ゆっくりと落ちた。
その拍子。
便箋が、ユキの指先からするりと逃げた。
一枚の紙は、ひらひらと舞うように床へと下りて。
やがて、ベッドの下へと滑り込んだ。


