季節は冬になった。
今日は、雪が降っていた。
ユキは仕事を終え、マンションへと帰る。
今日という日はAnBarではなく、家に帰りたかった。
風呂から上がって、ごろんと一人、広いベッドの上に転がった。
真っ白な天井を見上げながら、
「さむい」
ぽつりと、呟く。
カナコから何か連絡はないか。
スマホを確認した。
「………」
スマホを持った腕は、力なくベッドの上に落ちた。
横目で画面を見れば。
表示された、時間と日付。
ユキは一度ゆっくりと瞬きをして。
怠い身体を起こし、寝室にあるデスクの引き出しを静かに開ける。


