余所者-よそもの-【 3 】



季節は冬になった。

今日は、雪が降っていた。


ユキは仕事を終え、マンションへと帰る。

今日という日はAnBarではなく、家に帰りたかった。


風呂から上がって、ごろんと一人、広いベッドの上に転がった。

真っ白な天井を見上げながら、

「さむい」

ぽつりと、呟く。


カナコから何か連絡はないか。

スマホを確認した。


「………」

スマホを持った腕は、力なくベッドの上に落ちた。


横目で画面を見れば。

表示された、時間と日付。


ユキは一度ゆっくりと瞬きをして。

怠い身体を起こし、寝室にあるデスクの引き出しを静かに開ける。