余所者-よそもの-【 3 】



「抗争のせいで、瑞生さん達がシトウから狙われ続けてるんじゃないかって」

「ああ」

「ただ……結果的に嘘ついちゃったなぁ」

「なんで?」


「抗争による影響は、瑞生さん達にほとんどないって言っちゃったんで」

「ないだろ」


「今日、瑞生さんが街に吐いた嘘。少なからず影響は出るっすよ」


そうは言われても、ユキは特に顔色を変えず。

ただ、頬杖をついた。


「………」



──ユキの知らないところではもう。

瑞生という名前が、独り歩きを始めた。


「紫藤さん消えたの、やっぱこの間の抗争が原因だったらしい」
「瑞生だろ?紫藤さんが隠されたって」

「違げぇよ。殺されたって俺は聞いたぞ」
「いや、紫藤さん人質にして、シトウの幹部を揺すってるらしい」

「瑞生はどうしてシトウを統治しないんだ?」
「瑞生。何を考えてるかわからない男だ」


「まぁでも。今一番シトウで力を持ってるのは瑞生だろ」